これは、何の音でしょうか?
「ソ」の音?「シ」の音?「ラ」の音?
実はこれだけでは、この音が何の音かはわかりません。
この音が何の音を表すのかを知るためには、「音部記号」を知らなければいけません。
★楽譜には、必ず最初に音部記号があり、ト音記号(高音部記号)、ヘ音記号(低音部記号)、ハ音部記号(中音部記号)の3つの音部記号が存在します。
音符記号が五線譜のどの位置に設置されているかによっても音符の読み方は変化します。
ト音記号を例として見てみましょう。
「例1」は基本的によく使われるト音記号であり、渦巻きのある線上に音符がありますので、これは「ソ」の音になります。
「例2」ではト音記号が下にずれることにより、一番下の渦巻きのある線上が「ソ」の音となりますので、これは「シ」の音です。
「ハ音記号」と「ヘ音記号」の基準は下図のとおりです。
それぞれの設置箇所によって名称も定められています。
ト音記号
ハ音記号
ヘ音記号
バリトン記号はハ音記号、ヘ音記号双方に存在。
全ての名称を覚えるのは大変ですが、楽譜を読むためにはト音記号だけではなく、これらの音部記号を理解し、それぞれの読み方に慣れていくことが大切です。
まずは、難しい名称に惑わされずに音符記号の置かれている場所を意識することから始めましょう。
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