男性には、「変声期」があります。
ウィーン少年合唱団のように、天使のような歌声(ボーイソプラノ)も、この変声期が来てしまうと、変声期以前のような高音は出なくなってしまいます。
早い人では小学校高学年から変声が始まってしまうケースもあります。
それは寂しく残念なことのように思えますが、逆に男性特有の立派なしっかりとした低音に成長したと言えますし、また違った魅力的な声を手に入れることが出来ますので、ご安心ください。
※女性にも変声期はございますが男性の様に目立った変声期はありません。
変声期は、1~2カ月で終わると勘違いしている人が多い様ですが、実際は1年程の長期をかけて変声しています。
安定した変声後の声質に成るまでには、3年程かかるとも言われています。
変声期が始まってからの最初の1年間は、特に喉に負担をかけないように注意しなければなりません
変声期には、前期、中期、後期と3段階に分けることが出来ます。具体的な症状については以下をご覧ください。
これらの時期が過ぎると、声のひっくり返りもなくなり、しゃべり声だけではなく歌声もコントロールが効くようになります。
そして、変声期が始まる前より、1オクターブ低くなった声が綺麗に出るようになります。
この時期は、声帯、喉の筋肉、骨格が勢いよく成長していき、非常にデリケートだと言えます。
高音を出そうと無理に喉を絞ったり、大声を出したりすると取り返しのつかないことになる可能性も十分にあります。
声をつぶしたようなハスキーな声に魅力を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、変声期の時期に無茶をしてしまうと、声が殆どでなくなってしまう可能性もございます。
折角の美声の可能性をつぶさないよう、無理のない音域で無理のない発声で日々過ごすようにしましょう。