声楽の才能は、「声の良さ」「努力」「勘の良さ」この3つです。
全て実際に触れてみなければわかりません。
「体型が良いからスポーツをする」といった目に見える才能は声楽には当てはまりません。
言葉は悪いかもしれませんが、「何をやらせてもパッとしない方」が素晴らしい歌の才能の持ち主である可能性もあるのです。
歌い手としての一番のギフトです。
どれ程努力していても、声が良くなければ一定のレベルで壁が出来てしまうことでしょう。
声の良さは骨格によるものですので、東洋人(日本人含む)よりも、西洋人にギフトが多く与えられているのは事実です。
世界に羽ばたきたいと思っているのでしたら、この才能がかなり重要となってきます。
声の出し方、発生法などは学べても声の本質を代えることはできませんが、世間には自分自身の声の良さに気づけていない方も多いです。
声の良さは確かに重要ですが、声の才能に恵まれていなくても努力でプロの声楽家として活動している方もいらっしゃいます。
努力だけで世界レベルで活躍することは、難しいことかも知れませんが"ある程度"までなら努力で勝ち取ることが可能なのです。
ありきたりの表現かもしれませんが、50点の才能を持ちあわせていても10点の努力しかしなければ、10点の才能を持ちあわせていて60点の努力をしている人の方が優れていることになります。
もちろん努力だけでは越えられない壁もございますが、努力し続けること、継続し続けことも立派な才能です。
努力し続けることで必ず成功するなどと無責任か発言はできませんが、諦めずに継続し続け人を感動させる歌を身につけた実例も多く知っています。
これは言い換えると「頭が良い人」です。
勉強が出来るとかではありません。
しっかりとしたコツをつかみながら努力している人、何も考えずにただがむしゃらに努力している人、どちらの成長が早いかはおわかりですよね。
先生や講師の言っていることを理解しコツをつかもうとし、発声を真似たりすることが上手に出来る人、それも一つの才能です。