ドラマや映画で外国人が歌を歌っている際に「外国人は歌が上手いなー」と感じたことはありませんか?
「それに比べて日本の歌手は…」と嘆いている音楽ファンの方もいるのではないでしょうか。
"外国人に比べると日本人は歌唱力に劣っている点がある"これはひとつの事実ではあります。
まず、外国人と日本人では骨格の差があります。生まれついてのギフトですのでこの差を覆すことは中々難しいことです。
もうひとつ大きな違いとして、"日本人は喉声で歌っている人が多い"という点です。
喉声とは喉に余計な力が入った状態の声の事を指し、喉声のままで出せる音域には限界があります。
場合によっては聞き苦しく感じることでしょう。
日本人に喉声の方が多い原因として、日本語の言語の特性がまずあげられます。
日本語には、英語のようなフレーズ感がなく(その他多くの言語と比べても)、浅い呼吸で1語1語を喉で平らに話すので、喉声になってしまうことが多いのです。
ただし、喉声は正しいレッスンを受けることによって矯正は可能です。
驚くことに、音楽のプロとして活動している日本のポピュラー歌手も喉声のまま歌っている方が多くいます…。
本来ですと、プロの歌手と言えるレベルになるには、それ相応の努力が必要です。
正しい発声方法を学び、長年努力し基礎を積み重ね、喉声を改善して、初めてプロの土台に立つことが出来るのです。しかし、正しい基礎を身につける前に、プロの土台に簡単に立ててしまっているのが日本の音楽です。
これは日本における西洋音楽(クラシック等)の歴史が他国に比べて浅いことも原因です。
日本人の耳の発達よりも経済成長が先立ってしまい、商業としてのみ売り出す未熟な歌手が量産されてしまっている現実もあります。
ただ、上記にもあるように日本における西洋音楽の歴史はまだ浅いです。
世界と比較すると、日本人は歌のレベルが高くないのはひとつの事実ではありますが、裏を返せば、まだまだ伸びしろがあるとも言えるのかもしれません。